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Road to W124
(W124を購入するまでの経緯。縦長のページです。気長に読んでください)


2002年某日

ふと、さりげなく観ていた「Car-Graphic TV」にて”歴代メルセデスEクラス”の特集をやっていた。
そこで出てきたW124が妙に気がかりに。色はブリリアントシルバーで内装は黒革。
当然中古車なわけだが、後期型が200万そこそこで買える事を知った。
これがW124が気になるきっかけとなる。プリメーラの新車と同じ位でEクラスが買えるのは安いと単純に思う。
それ以前にもパリ、ノルウェーでW124のタクシーには乗る機会があり、そのカッチリした乗り心地には魅力を感じていた。

W124の後継モデルであるW210(丸目になったモデル)にも海外で乗る機会が数度あったが、
どうにもメルセデスらしさを感じられず、乗るならW124と漠然と旅行をしながら感じたのも何かの縁かもしれない。

この時点で、後に購入するとは思ってもいなかった。


その後

一度気になりだすと、街中で見かけるW124が非常に気になりだした。
どの時点でこのクルマが欲しい!と思ったかは定かではないが、
見かけるクルマを目で追いかけ始めた時点でかなり惚れ込んでいたのだと思う。


何故W124なのか?

理由は色々ある。

・巷では「メルセデスの哲学を持った最後のメルセデス」と言われること。
従って、Cクラスや旧型の丸目のEクラスではダメなのである。もちろん予算の問題もある。
一昔前のメルセデスはそんなに素晴しいのか?自分で試してみようと思った。

・「メルセデス神話」とは一体何なのか?これも自分で体験してみようと思った。
あの剛性感、乗り心地、その他は一体どこから来るのか?
機械屋(これでも一応エンジニアの端くれ)としても、メルセデスという機械には非常に興味があった。

・それならば、190Eでも悪くは無い。何といってもW124より100万近く安いのは魅力。
しかし、少しサイズが小さすぎることと、1993年型が最終で、程度の良い個体を探すのが難しいこと。
それからW124からすると内装他が見劣りするのがネックになった。
予算が許さないようなら間違いなく190Eを探していたと思う。

・前車のプリメーラもセダンの本質を追求したクルマだった。
プリメーラは日本一のセダン。そしてW124は今でも「世界最高の実用車」と呼ばれている。
世界最高の実用車とはどんなクルマなのか?それを知りたかったこと。

・ヨーロッパで活き活きと走るW124を見て惚れたこと。

こんなところだろうか。
今回のクルマ選びでは他のクルマが選択肢に入ることは無かった。
あっても、上記の190Eだけである。何とも一途な愛である(笑)。

当然、旧い8年落ちくらいのクルマを買うわけだから、トラブルや整備に手間が掛かるのは承知している。
が、ただのアシとしてのクルマでなく、「趣味」としてのクルマなので、その点は覚悟の上である。


2002年7月

愛車のプリメーラ(HP10)の車検が近づいてきた。9月末が車検なのだが、10万キロ間近で10年選手。
ATの調子が悪いのと、ボディの塗装面にヒビが入り始める等、それ相応のくたびれ具合になってきた為、
代替も検討することにした。ここで初めてW124の相場を調べるために「カーセンサー」を購入。
そして、知識を増やすためにW124の特集をやっている雑誌や書籍を購入した。
旧さを感じさせないことと、輸入車ゆえに最終型が一番熟成されているのが輸入車の常であることから、
いわゆる後期型の’94〜’95モデルに狙いを定めることに決めた。


2002年7月20日 ショップ訪問

雑誌をめくっていてもW124は分からないので、ひとまずショップに足を運ぶことにした。
輸入車専門店も幅広い車種を扱うところから、それこそW124の専門店まである。
とりあえず初回という事で、都内にあるW124専門店を訪ねることにした。
今回見に行くことにしたのは、’94年式のE220。色はブリリアントシルバー。走行53000キロ。

ひと通りクルマを見てみたが、ドア内張りの一部が浮いているのが気になった。
ちなみに2オーナー物だそうである。外装もチョコチョコ傷があるようで値段相応の程度だった。
今日は購入するつもりは無かったので試乗はせず、セールスマン氏とW124に関して色々と話をした。
店の印象は悪くなかった。どのクルマも程度は良さそうだが、基本的には相場より高め。
やはりE220だと国産の2リッターから乗り換えるとかったるく感じる事が多いので、E280がお勧めとの事だった。
やはりE280かなと思いつつ帰宅。


2002年7月21日 某ショップ訪問

今日は横浜にあるショップに足を運んだ。相場より若干安めのクルマを扱うようで、今日のお目当てのE280も若干安い。
かなり活気のある店のようで、客が多くて扱うクルマも多種。
が、電話してから行ったにも関わらず、忙しいらしく暫く放っておかれてしまった。これはいけません。
10分ほど放置された後、やっと担当さんが現れて現車とご対面。
今回の車は’95年式のE280。色はブルーブラック。距離は54000キロ。

試乗してください、と言われるがぶつけたら困るので助手席に乗って近所を1周。
さすがにE280らしくトルクのある走りっぷりだった。ATの変速具合なども体感できた。
その後も色々と見たが、やはり内装の浮きが見られたのと、エンジン始動時にマフラーから黒煙が上がったのが気になった。
黒煙のほうは「暫くエンジンかけてなかったので」と言う話だったが胡散臭い。
見積もりを見てみると、買えない値段でもなく、う〜んと唸ってしまった。
値段から考えれば魅力だが、所詮まだ2台しか見ていないので程度の良し悪しは分からない。
記録簿もありますよ、という事で見せてもらったが車検の記録しかなくあまり参考になりそうもない。
やはりここは一旦撤収して頭を冷やそうと思って、丁重にお断りしてから店を出た。

帰りの道すがら、何だか物凄く精神的に疲れた。メルセデスの圧倒的な威圧感のせいだろうか。
「まだお前にはW124は早いよ」と言われたような気がする。何か触れてはいけない世界に踏み込んだ感じ。
W124はいくら国産車並の値段とはいえ、やはりメルセデス。気軽に買うクルマではないと思った。
そしてその夜、愛車に乗りながら色々と考えを巡らせ、ひとまず車検は通してまだ乗ることに決めた。
今のプリメーラが嫌いなのではないし、むしろいつまででも乗りたいという自分に気づいた。
それにドレスアップもして自分好みに仕上げた。今見ても見惚れるほどカッコ良い。
「このクルマを買い換えるなんて、何と愚かな事を考えたのだろう」と後悔してその晩は眠れなかった・・・・・・・。
ひとまず、今はプリメーラとの生活を楽しもうと思う。その時が来るまでW124の知識を蓄えることにした。


2002年10月

ここ2ヶ月ほど、W124の事は敢えて考えずに過ごした。プリメーラの車検も15万かけて通した。
そして、自分の気持ちも色々と整理してみた。
W124は魅力的で諦めることは出来ない。次のクルマはW124にしようと思う。
前回までは資金の準備も知識も無いままショップに足を運んだが、
とりあえず資金を可能な限り準備し、じっくりと時間をかけて探すことにした。
再び、ネットと雑誌でW124に関する情報収集を開始。
新型EクラスであるW211が日本上陸し、代替が進んでいるのかこの1ヶ月ほどでW124の相場が下がっている。
買うなら値段よりも程度にこだわることにした。極上車でも200万程の相場である。

この時点で、程度の良いW124のほうが、W210の格安車よりも値段が高くなってきた。
ガイシャは程度。というのに妙に納得。いくら安くて新しくても、W210には興味が湧かない。


グレードはどうする?

E220はひとまず置いておいて、E320とE280のどちらにするか?である。この両者の違いは・・・・・
1・当然だが排気量が違う。
2・E320は2速発進、E280は1速発進。世間的にはE280の方が機敏に加速すると言われる。
3・これも噂であるが、E280の方が丁寧に扱われた個体が多いとか。
4・内装の木目パネルが、E320はウォールナット、E280はゼブラノ。自分としては前者が好み。
これらから考えるに、機敏なE280でウォールナットの内装が欲しい。
これを満たすのがE280Limitedなのである。E280にも関わらず、木目パネルはウォールナットになるのだ。

ただし、Limitedに拘りすぎて、程度を無視しては本末転倒。
ここはひとつ柔軟に考え、通常のE280でも出物があればチョイスしたい。

書くまでもないが、V8を搭載した「E500」と「E400」は最初から候補には入っていない。


2002年12月

騙し騙し乗ってきたプリメーラだが、ここに来てATの調子が更に悪化しだした。
いつ壊滅的な症状になるのかと恐れつつ運転するのは気分が良くない。
そして、ついに塗装の剥げがボディパネルにまで発生しはじめた。
「クルマはピカピカでなければ許せない」タイプの人間としては、塗装が剥げているなんてのはもっての他である。
これを直すにはオールペンしかない。仮にそれをしても他の機関がどんどんダメになっていくだろう。
もうクルマも自分もお互い疲れたし、十分楽しい時を過ごしたと思う。自分の中で心の整理はついた。
プリメーラの車検に15万もかけて3ヶ月で乗り換えるなんてアホ?と周りからは言われそうだが、
そういう問題ではないのだ。7月の時点で衝動的に乗り換えたら絶対に後悔したはず。
その後の3ヶ月、プリメーラと充実した時間を過ごして、手放しても後悔しない位可愛がった。
プリメーラとの生活にケジメを付けてからでないと、次のクルマは探せなかったのだ。

心の準備は整った。クルマを見に行くことにしよう。



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